主張しすぎない存在感がオープンキッチンに最適なVOLAのデザイン水栓。その完成度の高さゆえ、数多くの模倣品が生まれたほど。クロム仕上げのほか、オレンジなどのカラーバリエーションも魅力のひとつ。全13色。左:1974年、ニューヨーク近代美術館のデザインコレクションに選ばれた、キッチン用湯水混合栓VL.KV1CDU-16 ¥113,400。
右:シャワーヘッドが引き出せる、キッチン用水栓セッCERA TRADING トVL.500T1-16 ¥158,220
近年、キッチンは家族や友人が集う場所となり、バスルームで過ごす時間の質は日常の快適さを左右する大切なものとなった。暮らしの中で水まわり空間の存在感が大きくなればなるほど、水栓選びの重要性は高まるばかり。機能に優れ、目にも美しいワンランク上の空間を実現するには、研ぎ澄まされた水栓の存在が不可欠だからである。
北欧デザインの中心地デンマークから届いたVOLAは、そんな水栓金具の逸品だ。デザインはあの北欧デザインの祖、アルネ・ヤコブセン。自身が手がける建築に合わせ数多くの家具や日用品をデザインしたことで知られる巨匠が、建築家としての最高傑作と呼ばれたデンマーク国立銀行のために水栓を考案。その独創的で美しい水栓が、VOLA初の製品として発表されたのは1968年だった。以来、無駄な装飾を施さない機能主義を信条とするヤコブセンのデザイン哲学はVOLAの水栓に結実し、半世紀近い歴史の間に数多くの名品を世に送り出してきた。
どんな空間にも馴染みグレードを上げる、シンプルでタイムレスなデザインはVOLAの真骨頂。多くの建築家がその空間で採用してきた実績も、時代を超えて愛され続ける水栓の証しだ。
デザイン史を飾る名作のある暮らし。心躍るのも当然だろう。