業界の常識を打ち破る、1000万円からの家づくりを可能にした箱型の規格住宅「ZERO‒CUBE」。可能な限りに無駄を省いたシンプル&モダンな正方形の建物は、デザイナーズ住宅のようなスタイリッシュな佇まい。ライフスタイルに合わせた多彩なオプションを組み合わせる、斬新な家づくりのコンセプトもあいまって、2010年にはグッドデザイン賞を受賞した。
そんな「ZERO‒CUBE」のネクストステージとして1月に登場した、カリフォルニア工務店とのコラボ住宅「ZERO‒CUBE MALIBU」がいま、じわじわと話題を集めているのをご存じだろうか。
カリフォルニア工務店は、カリフォルニアテイストをキーワードに設計デザイン、プロデュースを手がける建築・空間デザイン事務所。とりわけ、住まい手の趣味やカルチャーに根ざしたライフスタイルをかたちにする自由な発想は、業界の常識を超える斬新なもの。その点で、常識破りな「ZERO‒CUBE」を生んだベツダイとのコラボは必然だったということなのだろう。
それにしても、西海岸テイストをふんだんに盛り込んだ「ZERO‒CUBE MALIBU」のこだわりたるや、半端ない。注文住宅でしか実現できなかった、これほどまでのデザイン住宅を規格住宅で、それも1600万円という価格で手に入れられるのだから、発表以来、話題を集めるのも当然だ。躯体や間取りは「ZERO‒CUBE」を基本に、1階デッキと2階バルコニーを加えたもの。優れた耐震性などの機能もそのまま引き継ぐ。
そこに加えられたのが、ロサンゼルス郡西部の太平洋に面し、山と川に囲まれた美しい街マリブの住宅をイメージした西海岸テイストだ。広々とした2階バルコニーにはオリジナル木製ルーバーを設置し、無垢材の床が心地よい1階リビングの壁にはウッディな温もりを放つヘリンボーンのアクセントウォールを用意。レッドシダー張りの天井、シーリングファンやマリンランプなど、素材やパーツにも妥協せず、室内にいながら存分に感じられる光や風と一体化したような開放的な空間を実現している。この心地よさは、アウトドア派にはたまらないものだろう。
ライフスタイルにこだわり、趣味の世界も充実させたい。普通の家では物足りない高感度の人にもってこいの住宅が、夢を叶える。