美しい照明には、光のオブジェとして空間の雰囲気を劇的に変化させる、魔法のちからが備わっている。過去、数々のデザイナーが照明づくりに挑んできたのも、その魔力を知ればこそだ。

LEDの進化が著しく、照明のデザインにも新時代到来の予感漂う昨今、新たな魔力を備える新作が登場した。イタリアの人気照明ブランド、フロスの「OK」だ。天井から吊るされ、下部の重りで張力が与えられたワイヤーと、そのワイヤー上を垂直に移動し、軸を中心に360度回転して好みの向きでLEDの光を照射できるディスク状の光源が独創的な新作照明である。

インテリア好きならすでにお気づきの通り、「OK」は、イタリアデザイン界の巨匠アッキーレ・カスティリオーニの名作ランプ「パレンテージ」をベースに、ドイツ人デザイナー、コンスタンティン・グルチッチがLEDを用いて現代風にリデザイン。歴史的名作に敬意を表し、そのコア・コンセプトを受け継ぎながら、最先端の技術と機能で進化させた美的ライトである。

光源の円盤の周囲にLEDを配し、光を均一に放射する最先端技術「エッジライティングテクノロジー」や調光機能を新たに備えた、この新作照明にもまた、歴史的名作を継ぐ、華やかな魔力が備わっている。